【読書会】ソクラテスとの再会

 

昨日は古典読書会『1/24(木)第一回目シリーズ『今さら聞けない常識としての哲学をこっそり学ぶ会』 | 誉恵留塾』を参加してきました(タイトルすごい長い(笑))。

 

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今回テーマになった本は『ソクラテスの弁明

 

古典を手にする時いつも1ページ目で挫折をしてしまって、そのまま本棚に戻す。初めて読みきった。この本を読んで感動すると泣くと思わなかった(泣)

 

読書会に参加して、脳みそがその2時間でぶつかり合った。アテナイ人の評議会がタイムスリップして、新宿の住友グランドタワーの30階で参加できるような感じだった、いい会だった。

 

 

 

 

ソクラテスとの出会い

 

一番最初ソクラテスと出会ったのは小学校の図書館で、当時は哲学についで深く掘れる年齢ではなかったので、すれ違った。

 

歴史の授業でまたふたたび彼と会う機会があった、先生の最初の一言がすごい印象に残った。もしソクラテスこの場にいると、すごいうざいと思われる。あなたが今日晩御飯何しようかと悩んでいる最中、急に知らない人に「幸せとは何だろう?」と質問されるどう思う?彼は色んな人に色んな質問を問いかけた、現代ではすごい哲学者と誦えるけど、当時ではただただ空気を読めない人と思われた。」

 

ソクラテスは自分とすごい似ていると思った。小さい時から、授業の最後に先生の「他に質問ありますか?」と言われると、必ず手を挙げて質問をする、いつもワクワクして先生の答えを待っていた。でも早めに終らせる授業を遅らせた、クラスメイトに言われるまで、周りから反感を買うことになったのも気づかなかった

 

質問するのは授業後にすることにした、先生は教えてくれたから、それで充分と思った。先生達もいつものようにに答えてくれた。

 

でも、学年が上がることによって、顔色の伺い方も覚えた。何人かの先生は授業後に質問されると、嫌がている顔が一瞬現れる。いい先生は熱心に教えてくれた、でもほとんどの先生の本音は早く教室から出たい。当時の自分はそれを読み取れなくて、たくさん質問をしていた。せっかくクラスメイトからアドバイスをもらったのに、自分がちゃんと理解して活用できたの遅かったと感じた。

 

以上の体験で質問をするのはちょっとトラウマになった、自分の欠点と思った、その点ソクラテスと似ているこそ、彼をちょっと嫌がていた。プラトンの方が好きと思った)ふたたび彼とすれ違った。

 

 

 

 

感動する再会

 

読書会でふたたび彼と出会った、今回は初めて彼と向き合った。この回を参加するの決まったのは3日ぐらい前で、急いで本を買ったが、薄いのですぐ読み終わると思って、当日まで放置していた。文体に慣れていないので、思ったより読み辛かった、読書会はじまる30分ぐらい前にやっと読みきった(化粧時間がなくて、めっちゃ雑だった(笑))

 

クリトンを読んだ時号泣してしまった、クリトンはソクラテスを尊敬し、彼を連れて逃げ出そうとした、でも断られた。自分の死を迎える直前まで、彼に最後の授業をしようとした。暗殺教室を思い出した(泣))

 

まだ心が落ち着かないまま読書会に参加した、本について話そうとしたら、色んなことがリンクして、涙がポロポロと出た。

 

 

“余命宣告を受けた先生”の「最後の宿題」が海外でも話題に 「心を打たれたよ」 | FUNDO

amazarashi 『ひろ acoustic Live Ver.』 - YouTube

 

暗殺教室以外、自分が泣きたくなるポイント↑

 

 

彼は自分の後は長くないと思ったから、裁判されることによって、より多い人に考える力をつけられるじゃないかと思った。自分の命をかけて、アテナイ諸君に問いかけた。

 

 

 

 

読書感想

 

クリトンのところを読む時、ソクラテスはただ答えを聞くために質問したじゃないと感じた、それはトラウマになった私と彼との違い。無意味の問いを投げかけるじゃなくて、詭弁でもない真実に近づくための質問だった

 

問答することによって、お互いが答えを見つけ出せる。普通の授業はインプットだけなのが彼の「授業」はアウトプットもできる

 

自分の経験上でも、問答によって知識が複利していくとすごく実感してる。

 

1人の時、今までの経験を基づいて考えてしまうので、盲点は絶対ある。それは学ぶ側だけではなく、教える側もそう言える。質問を恐れていた自分は1人で答えを探そうとして、色々苦労をした。

 

たとえ20歳の人が1人で考える時、人生20年間の経験しかない。でも20歳の人が10人居たら、人生200年間をその場で生み出せる。団結は力になり、それは問答による知識の複利であること。

 

 

 

 

 

読書会感想

 

全員からの視点や経験、自分の盲点を気づくこともできた。本当に参加して、ちょっとパワーアップしたかも(笑)

 

一番最初に言ったように、いい脳みそのぶつかり合いだったと思う。

 

塾長が時代背景をまとめてくれた、関連豆知識もたくさん持っているので、元々彼のことを憧れ的な存在と思って読書会を参加したが、思ったより凄い人だった、より憧れた。

 

司会も上手くみんなの論点をこまめに整理してくれていた、まさにインプットをその場でアウトプットできる人、経験ってやはり大きいと思った。

 

塾長が言ったみたいに、プラトンは「魂は答えを持っている」と考えた。自分も思いついたことは、ほかの人も元々知っていると思っていた。

 

だから自分は色んなことを脳内で整理して、そのまま納得して終わってしまうから、でも司会の方を見て、自分もアウトプットができたらいいなぁと思った(笑)

 

 

今回で気になったところ

 

アテナイ諸君」は誰を対象にしていたか?

ソクラテスに影響を与えたのはどんな人達か?

ソクラテスの弁明をどう上手く生活に使えるか?

プラトンはどうやってこの本を書いたか?

プラトンが描いたソクラテスは真実にどれぐらい近いか?

なんで知識を探求する人が減ったか?

……など

 

本はまだ一回しか読んでいないが、その一回目のパンチ力は本當に淒かった。後何回か読み返して、新たな発見があると思う。

 

By次回の読書会まで卒業旅行の前夜みたいにワクワクして待っているはるか